みなさんは老後の備え、万全でしょうか?
そうではなく何かと老後のことが不安で仕方ないという方も多いのではないでしょうか。
なかには老後のことが不安で眠れないという方もいるかもしれません。
そこで今回は、老後に関する不安の解消方法についてお伝えいたします。
目次
不安の原因はなにか
「老後のことが不安だ」と言いましても、老後について漠然と不安を感じている方と、老後について具体的に不安を感じている方がいます。
漠然と不安を感じている方は、老後の何について不安なのか、自分でもはっきり解っていない状態です。
人間は本能的に「分からないこと」を嫌います。
そして「分からない状態」であることで不安になります。
この「分からない状態」が不安の主な原因です。
そこで老後について漠然と不安を感じている方は、まず自分は何について心配なのか考え、具体的項目を挙げてみましょう。
たとえば、老後の不安材料と言いますと生活費のことや、健康のこと、住まいのことなど色々あります。
自分が何について不安を感じているのかを“分かること”で、分からない状態が多少なりとも改善され、不安の解消につながります。
老後の不安となりうる事柄
老後について具体的に不安を感じている方は、何が不安なのでしょうか。
人それぞれに色々あると思いますが、主なものを挙げてみます。
- 生活費に関すること
- 健康に関すること
- 介護に関すること
- 親の介護に関すること
- 住まいに関すること
- 相続に関すること
介護に関することについては、自分や配偶者だけのことではなく、親の介護も含みます。
これらについても不安の主な原因は「分からない状態」であることです。
たとえば生活費に関することでは、老後になったとき収入がいくらあって、支出がいくらなのか。
また、いくら貯金があれば大丈夫なのか分からないから不安になるのです。
不安の解消方法
不安の解消方法として、まず大事なのは「分からない状態」を無くすことです。
つまり、不安を覚える個々の事柄について「調べて分かる」ことが大事です。
「調べて分かる」ことで、今何をしておくべきという対策も見えてきますので、実際に対策を行うことで、さらに不安の解消につながります。
ここでは先ほど挙げた具体的項目について、それぞれ解消方法などを紹介いたします。
生活費に関すること
生活費に関することは、老後不安のひとつとして多くの方が挙げる事柄です。
まず今の収入と支出について現状把握をします。
そして特に支出が大事で、老後に毎月いくら必要なのかを把握します。
年金収入についても把握が必要です。
年金をいくらもらえるかは、お手元に届く「ねんきん定期便」で確認するか、年金機構に問い合わせを行っても良いでしょう。
老後の夫婦の生活費は、概ね1ヶ月に約27万円が必要と言われています。
これに対して、たとえば年金の約22万円のみの収入であれば、毎月5万円が不足(27万円-22万円)することになります。
65歳で定年退職、その後20年間生きるとすると、不足額1,200万円(5万円×12ヶ月×20年)となりますので、この対策が必要です。
不足分については、これを補うために貯蓄、生活費の見直し、定年退職後でも出来る仕事を探す、保険の見直しなどをしていくことになります。
またファイナンシャル・プランナーや銀行に老後の資金計画について相談を行ってみるのも、生活費に関する不安を解消する方法として有効です。
ちなみに一人暮らしの場合は、月の生活費も半分程度に下がりますし、事情が変わってきます。
健康に関すること
健康に関しても、まずは現状把握として健康診断や人間ドックを受けることです。
病気は早期発見・早期治療が基本ですし、健康診断や人間ドックの受診施設では今後の生活で注意すべきところなどアドバイスも受けられます。
その他、適度な運動を始めることも不安の解消方法のひとつです。
フィットネスジムに通うことや、地域のスポーツクラブ、ダンスサークルなどに通うことで健康維持を図るだけでなく、新しい出会いにも恵まれる可能性もあります。
介護に関すること
介護については、まずどのような介護サービスがあるのか知っておくことが大事です。
自分や配偶者が対象でも、親が対象でも、近隣でどのような介護サービスを提供している施設や事業所があるのか、おおよその費用も含めて調べておきます。
関連して介護保険制度に関しても知っておくと良いでしょう。
地域包括ケアセンターを訪問して、ケアマネージャーの話を聞いておくことも不安解消方法のひとつとして考えられます。
住まいに関すること
住まいに関することと言いましても、いくつか不安材料が考えられます。
そのひとつは現在の持ち家(持ちマンション)について、いつ修繕が必要で、どのくらいの費用を見込んでおけば良いのかという点です。
これはリフォーム会社や工務店に相談し、建物診断のプロの目で見てもらうことが不安の解消方法です。
もうひとつは賃貸住宅を利用されている方で、老後もこのまま住み続けることが可能なのかという不安をお持ちの方もいます。
これは予め管理会社または大家さんに相談をしておきつつ、一方で近隣にあるサービス付高齢者住宅など高齢者でも利用可能な住宅施設を調べておくことが良いでしょう。
相続に関すること
特に資産を多くお持ちの方や、複雑な家族・親族関係に囲まれている方は相続のことで不安を感じやすい傾向にあります。
相続トラブルによって、残された方々で紛争となり一族崩壊といった顛末を迎えてしまうこともあります。
これに対しては、弁護士または司法書士への相談が不安の解消方法として適切です。
この他、相続税に関することであれば税理士に相談です。
まとめ
老後に関する不安の解消方法についてお伝えいたしましたが、いかがでしたでしょうか。
大事なポイントは「分からない状態」から抜け出すことです。
インターネットなどで様々な情報を得ることも出来る時代ですし、各専門家を頼るのも良いでしょう。
安心して老後を迎えられるように今のうちから対策を練りましょう。
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