今回は60代女性におすすめの映画をご紹介します。
60代は第二の人生の始まりともよく言いますが、今回は懐かしさを感じるものや老後のヒントになるような作品を選びました。
それでは見ていきましょう~!
目次
60代女性におすすめの映画
マダム・マロリーと魔法のスパイス
マダム・マロリーは夫の死後一人で南フランスの山間にあるミシュラン一つ星の老舗フレンチレストランを切り盛りしている。
ある日、故郷のインドを追われ、フランスにやってきたカダム一家はマダムのお店の向かい側にインドレストランを開く。
カダム家の次男ハッサンは亡き母親からスパイスを受け継いだ料理の天才で、レストランは瞬く間に大繫盛する。
落ち着いた雰囲気を重視するマロリーは、インドレストランから流れる音楽やスパイスの匂いにうんざりするものの、ハッサンの作る料理を味わったことで、徐々に心境に変化が訪れる…。
厳格なマロリーの心の変化とハッサンの料理人としての成長を描いた物語で、いがみ合っていた2つのお店が徐々に打ち解けていく姿は見ていて気持ちが良いです。
見終わった時に不思議と美味しい物を作りたくなるような作品で、家族や友人を誘ってフレンチやインド料理を食べに行くのも良いかもしれませんね。
ボヘミアン・ラプソディ
出演:ラミ・マレック、グウィリム・リー、ベン・ハーディ、ジョゼフ・マゼロ、エイダン・ギレン、トム・ホランダー
監督:ブライアン・シンガー
公開年:2018年
伝説のロックバンド「クイーン」の歴史を描いた映画。
バンドの始まりから代表曲である「ボヘミアン・ラプソディ」「ウィ・ウィル・ロック・ユー」誕生の経緯や音楽史に残る伝説のコンサート「ライヴ・エイド」を描いた。
世界的な大ヒットとなった名作で、日本でも興行収入は130億円を超え、2018年公開された映画の中ではトップの記録となりました。
クイーンのメンバーのブライアン・メイとロジャー・テイラーが音楽総指揮を務め、劇中で流れる楽曲は実際にフレディ・マーキュリーの歌声を使用。
クイーンの曲に思い入れがある方でもバンドの成り立ちやフレディの生活まで知っている方は少ないと思いますが、この作品はその様子を垣間見ることができます。
何曲か知っている程度の方も、きっとフレディの人生に心を掴まれるでしょう。
老後の資金がありません
出演:天海祐希、松重豊 、新川優愛、瀬戸利樹、草笛光子、加藤諒、柴田理恵、石井正則、若村麻由美、友近
監督:前田哲
原作:垣谷美雨
公開年:2020年
節約家の主婦・後藤篤子(天海祐希)は夫の給料と自身のパートの給料で2人の子供を育てながら老後資金を貯めてきた。
そんな中、夫の父親が他界し、葬儀代400万円近くを払うことに。
追い打ちをかけるようにパート先からリストラされる中、娘のまゆみ(新川優愛)が地方実業家の御曹司と結婚。
盛大な披露宴の費用を両家が折半することになり、少なくとも300万円を負担することになった。
貯金が底をつきそうな中、今度は夫の会社が倒産し、夫婦共々収入ゼロに。
成り行きで同居することになった姑(草笛光子)は金遣いが荒く、篤子の我慢はピークに達する中、どうやって絶体絶命のピンチを切り抜けるのか。
少し前に話題になった老後2000万円問題。
この作品はその問題に奔走する主婦をコミカルに描いています。
実際に必要な老後資金は人それぞれで、2000万円という数字に踊らされるのは間違っていますが、多少の不安は付きまとうもの。
そんな問題に対してこの作品は「まあなんとかなるか」という楽観的な視点を与えてくれます。
最高の人生の見つけ方
出演:吉永小百合、天海祐希、満島ひかり、前川清、ムロツヨシ、 鈴木梨央、駒木根隆介、賀来賢人
監督:犬童一心
公開年:2019年
ある日余命宣告を受けた主婦・幸枝(吉永小百合)はこれまで家庭のために懸命に生きてきた。
余命宣告にショックを受ける中、入院先で同じく余命わずかの女社長・マコ(天海祐希)と出会う。
2人は同じ病院に入院する女の子が倒れた時に落とした「死ぬまでにやりたいことリスト」を拾う。
残された人生を主婦業や仕事しかやりたいことが無い事に気付き虚しさを感じた2人は、少女が残した「死ぬまでにやりたいことリスト」を実践するために旅に出る。
この作品はジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン主演の名作「最高の人生の見つけ方」の日本版リメイク作品です。
日本版は吉永小百合さんと天海祐希さんを主演に、オリジナル版ほどのスケール感はありませんが、日本人に寄り添った優しい作品に仕上がっています。
途中でももいろクローバーZのライブに参加するシーンがありますが、これは実際のライブ現場で撮影するという試みをしており、声援を送っているのがエキストラではなくライブ会場で映画の撮影を知ったももクロファンの方達なのも非常に面白いです。
日日是好日
出演:黒木華、樹木希林、多部未華子、原田麻由、川村紗也、山下美月、鶴見辰吾など
監督:大森立嗣
公開年:2018年
真面目でおっちょこちょいな女子大学生の典子(黒木華)はある日、母親の勧めで従姉妹の美智子(多部未華子)と共に「只者ではない」と評判の武田先生(樹木希林)の茶道教室に通うことに。
理解できない決まり事だらけの茶道の奥深さを知っていく中で、典子の人生の何かを変えていく…
主演の黒木華さんは20代~40代までを演じており、人生で起こる様々な悩みや悲しみに対し、四季折々のお茶の稽古が密接に関わってきます。
この作品は茶道を軸にした物語ということもありますが、ある程度人生経験を積んできた方々の心に沁みる作品と言えるでしょう。
また、とにかく茶道の魅力が詰まっているので、見終わった後に「茶道教室に通ってみようかな」とも思わせてくれる作品です。
特に60代になり新たな趣味が欲しいという方は見といて損はないでしょう。
海よりもまだ深く
出演:阿部寛、樹木希林、真木よう子、小林聡美、リリー・フランキー、池松壮亮、橋爪功など
監督・脚本:是枝裕和
公開年:2016年
中年男の良多(阿部寛)は15年前に一度文学賞の受賞歴がある作家。
現在も「取材のため」と自分と周囲に言い訳しながら探偵事務所で働き叶わぬ夢を追い続けるが、一人息子の真悟を連れて出ていった元妻の響子(真木よう子)からは愛想を尽かされている。
探偵の仕事で稼いだお金をギャンブルに注ぎ込むなどうだつが上がらない日々を送っているが、ある日一人暮らしをしている母親・淑子(樹木希林)の家に偶然集まった良多、響子、真悟の3人は台風の影響で翌日の朝まで帰れなくなる…。
監督・脚本は「そして父になる」「海街diary」「万引き家族」など多くの名作を生みだした是枝裕和。
とにかく阿部寛さんが演じる主人公の良多が典型的なダメおじさんなのですが、寄りを戻して欲しいとつい応援したくなるようなキャラクターです。
淡々と物語が進んでいきますが、登場する役者さんの演技が素晴らしいので、他人の日常を垣間見たような感覚を味わえます。
そして、何といっても樹木希林さん演じる淑子がいくつになっても息子を大切に思っていたり、心配している様子に共感する方も多いのではないでしょうか。
子供のいる方は淑子目線で見ると非常に面白い作品だと思います。
まとめ
今回は60代女性におすすめの映画を紹介しました。
この他、若い頃に見ていた作品を見てみるのもおすすめ。
人生経験を積んだ今だからこそ感じ方が違ったり、当時とは別の登場人物に感情移入できたりします。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
出演: ヘレン・ミレン、オーム・プリ、マニッシュ・ダヤル、シャルロット・ルボン、ミシェル・ブラン、アミット・シャー、クレマン・シボニー、ヴァンサン・エルバズ
監督:ラッセ・ハルストレム
公開年:2014年