自分の人生の最期に向けて考えていることはありませんか?
自分の希望や考え、誰かへのメッセージなどを書き記したものがエンディングノートです。
もしものことがあった時にそのノートがあれば、希望や意志を家族に伝えることができます。
「自分に何かあったらどうしよう」
そんな不安を減らして人生を謳歌しましょう。
今回はエンディングノートを書くメリット・デメリットをご紹介します。
目次
エンディングノートを書くメリット
書いておくといざというときに意思表示ができる
ノートの内容は自分が意思表示をできなくなった時(認知症になったり、脳死になったり、亡くなった時など)に家族がどうしてほしいかの参考書となります。
ノートがないと当人がどうしてほしいかがわからないため家族が判断に迷ったり、どうしたらよかったのだろうと後々まで続く後悔にもなりかねません。
貴方は病に倒れた時、家族にどのようにしてほしいでしょうか。
- 最新の手法で手術してほしいですか?
- 積極的な治療はしないでほしいですか?
また貴方自身はどのような葬儀にしたいでしょうか。
- 大々的に知らせて盛大にしてほしいですか?
- 家族だけでゆったりと送り出してほしいですか?
自分の意志を残しておけばその時が訪れても、ノートを見れば貴方がしてほしいことが伝わるので安心です。
家族はその希望や意志を参考にして判断できますので心理的負担が軽くなりますし、逆に希望通りにしてあげられたと安心できます。
私の知り合いにこういう方がいました。
旦那さんが病に倒れた時に、エンディングノートに「できるだけ頑張るから手術をしてくれ」というメッセージがあったのでそうしたとのこと。
ノートがあったことで手術に反対だった子供たちも納得したと安堵されていました。
本人の意思がノートにあることで家族の意見が割れ仲たがいすることを避けることもできるのです。
家族の負担を軽減できる
自分の大事な物の在り処を記すことで家族が助かります。
大事なものは自分しかわからない場所にしまい込みがちなので見つけるのも一苦労です。
例えば
- 運転免許証やパスポート
- 銀行の通帳と暗証番号
- クレジットカードとそのロクインIDやパスワード
- 各種の保険証や有価証券
- 実印
など
こういったものは家族が各方面の手続きをするために手元にあったほうが色々とスムーズになるものです。
置いてある場所がわかれば家族は家中を探し回らないで済むので、家族はそれだけで随分助かります。
また今はパソコンやスマホの中にもデータがある時代ですから、パスワードや大事なフォルダも知らせておきましょう。
特に亡くなった後の手続きは非常に煩雑で時間も労力もかかりますので、ノートに書いておくことは家族の負担を間違いなく減らしてくれます。
エンディングノートを書くデメリット
法的効力はない
遺言書と違い、エンディングノートは公的な文書でありませんので法的効力は発揮しません。
つまり書かれていることに対して、必ず実行しなければならないわけではないということを頭に入れておいてください。
家族にノートを託したからといっても必ずノートに書いたことが実行されるわけではありません。
⇒エンディングノートと遺言書の違いは?どちらも作成すると効果的
家族の重荷になることも
法的効力がないとはいえ、ノートに書かれた希望には家族はできる限り応えたいと思うものです。
しかし、その内容が「兄弟は葬儀に来させるな」など現実的でないものであったり、突拍子もないことだったり、ただのわがままだったりすると家族は逆に困ってしまいます。
例えばある人が「火葬した骨を拾わなくていい」ということをノートに記載したとします。
慣例的に遺骨を拾う方がまだまだ多い昨今です。
しかも後から欲しいと思ってもその時には絶対に手に入りません。
もしかしたら「拾えばよかった」と家族が後悔してしまうかもしれません。
あまりにも無理な要望はしないことが、エンディングノートを書く上で大切になります。
まとめ
誰にでも等しく必ず訪れるのが最期の時です。
エンディングノートはその時に自分らしい終焉を迎えるにあたって過去を振り返りながらこの先をどのようにしていきたいかを綴っていくものです。
強制力はありませんが書いておくことで自分にも家族にも安心感が生まれるでしょう。
自分の為に、自分の愛する者たちのために思い立った時に筆を執ってみるのは如何でしょうか。
そして最後になりますがエンディングノートを書いてあることを家族に伝えておきましょうね。
エンディングノートを書き始める年齢ときっかけはこちら
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